
昭和初期/紙本着色
どんよりとした灰色の空、冬木立も寒そうな一面の雪景色の中、
大きな雪だるまをはさんで、雪合戦の最中でしょうか?
帽子やマフラー、ハイソックスなど、当時としては新しい
洒落た洋装に身を包んだ子供たちは、寒さを気にもせず、
活き活きとした表情に満ちています。楽しげに呼び合う声が
今にも聞こえてきそうな、動きのある描写がすばらしい作品です。
現代っ子たちにも、こんな風に元気に四季折々の自然に親しんでもらいたいものです。
この作品のもうひとりの主人公は、ニンジンでできた赤い鼻や竹箒の手が、
どこかユーモラスな雪だるま。
その顔には、不思議と生きている人間のような表情があります。
まるで子どもたちを見守るかのように佇む姿に、
社会的弱者であった女性や子供を同じ視点に立って描き続けた詩画人・竹久夢二の
温かな眼差しが重なります。
夢二郷土美術館
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