
大正後期/紙本着色
鴨東(おうとう)とは、京都・鴨川の東の地域をいいます。
古い港町や歴史ある家並みの町を好んだ夢二は、大正5年(1916)の秋から
約2年間を京都で暮らしました。現在、二年坂(京都市東山区)の一角に、
寓居跡の標が建っています。
東山を背景に、橋の欄干に腰掛ける舞妓の姿は、夢二が描く美人画の典型である
緩やかなS字型の曲線を描いています。画面は淡い墨色でまとめられ、
帯や襟元などに施された色彩が控えめながら、京美人のあでやかさを演出しています。
ゆったりとした足元に、夏から秋へと移ろう空気の流れが感じられる
大正後期の佳作です。
夢二郷土美術館
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