
花火
(『婦人グラフ 第1巻第4号』表紙)
大正13年(1924)/紙・機械木版
『婦人グラフ』は、関東大震災の翌年、大正13年(1924)5月に創刊された月刊婦人雑誌。表紙や口絵・挿絵に機械摺りの木版画を貼り込んだ贅沢なつくりで、内容もフランスなど外国の雑誌に倣った新しいスタイルを目指していました。
藍色の円で大胆に区切られた背景やシンプルな配色など、この作品にはグラフィックデザイナーとしての夢二のセンスが発揮されています。また、肩や背中のラインの美しさを演出する柔らかなドレープの衣装には、最近の流行にも通じる夢二スタイルの斬新さが伺えます。
女性のしなやかな指先には、一本の花火が描く光の輪。各地で大規模な花火大会が賑わいを見せていますが、夏の夜のひととき、家族あるいは恋人と庭先で楽しむ小さな花火に、過ぎゆく季節の情緒を感じてみてはいかがでしょうか?
夢二郷土美術館
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